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第38回「涙のリクエスト」の巻

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昨年1年間は、ビートルズ(+ローリング ストーンズ)を 特集してきましたが、今年はガラッと趣向を変えて、邦楽の所謂「流行歌」をお送りしたいと思います。 自分がガキの頃は、テレビやラジオにその時々の流行歌(ヒットチャート)を紹介する番組がいくつもあり、中でもTBSの「ザ・ベストテン」は大変な高視聴率番組で、自分も欠かさず観ていました。今年は大好きだったこの番組で記憶に残る歌手(ミュージシャン)の楽曲をご紹介していきたいと思います。 という訳で始まりました昭和の流行歌特集の1回目は、チェッカーズの「涙のリクエスト」をお送りします。 チェッカーズは、昭和58(1983)年デビュー、2枚目のシングル「涙のリクエスト」が大ヒットして、その独特の髪形やファッションも注目されるようになります。 ザ・ベストテンでは、昭和58年の年間ランキング第2位、また、同年5月から6月の4週に渡って、同曲の他に「ギザギザハートの子守歌」と「哀しくてジェラシー」の3曲同時のランクインの快挙を達成します。 それでは、チェッカーズのカバーで「涙のリクエスト」をお聞きください。 この歌の冒頭 「最後のコインに祈りを込めて Midnight DJ  ダイヤル回すあの娘に伝えて まだ好きだよと」ですが、硬貨を入れるダイヤル式の公衆電話も無くなり、ラジオ番組に好きな曲をリクエストするなんてことも知らないでしょうから、今どきの若者には、意味不明の歌詞かと思われますw (因みに、関連情報をネットで漁っていたら、今の若い方は「トランジスタのボリューム上げて」も意味が分からないそうですw) にしても、 「俺の送った銀のロケット、今では違う誰かの写真」って、さすがに、こんなデリカシーのない女性はいないでしょうw それで、 「もしもあいつに振られた時は ダイヤルしろよ 夜中の街をお前を迎えに 駆けて行くから」ってw いや、この娘はやめておいた方がいいかと・・・ww さて、恒例のお口(耳?)直しですが、今回は若かりし頃のご本家のステージをご覧いただきたいと思います。 フミヤさん、若いっすね~。なんかかわいい感じですね。 本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。来月も昭和の流行歌特集を続けますので、また覗きに来てください。ではでは。 (よろしかったら、以下をクリックしてください。) にほんブログ村

第37回「氷の世界」の巻

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約1カ月遅れとなりましたが、今年もよろしくお願いいたしますm(__)m 今年最初にご紹介する曲は、井上 陽水さんの「氷の世界」です。この曲は、昭和48(1973)年12月にリリースされた彼の3枚目の同名のアルバム収録曲です。このアルバムは、発売後100週以上に渡ってBEST10を維持し、2年後の昭和50(1975)年8月には、LPレコードとしては、日本の音楽史上初のミリオンセラー( 100万枚)を達成しました。テレビにはほとんど出演せず、先行してシングル発売された収録曲の「心もよう」がヒットしたものの、世間的にはまだまだ無名に近かった歌手が、歴史的なヒットを飛ばしたわけですから、業界的には相当な事件だったと思います。 自分もこのアルバムを厨房の時に購入して、それ以来ずっとお気に入りの1枚です。特にオープニングの「あかずの踏切」からメドレーで続く「はじまり」、そして以前ご紹介した「帰れない二人」、「チエちゃん」を経て今回の「氷の世界」へと続く曲の流れは、ただただ素晴らしく、聞いたことがない方は、You Tube等で是非一度は聞いてみることをお勧めします。 またまた、前置きが長くなりました。今回は結構いい出来になったと自負しています。井上 陽水さんのカバーで「氷の世界」お聞きください。 この曲は、当時ヒットしていたスティービー ワンダーの「迷信」からヒントを得て、クラビィコードと呼ばれる鍵盤楽器で繰り返されるリフが特徴的ですが、自分ではこのあたり結構上手く再現できたと思ってますが、如何でしょうか? このアルバムも音楽ジャンル的には、一応「フォーク」の位置づけですが、僅か5~6年前に「フォークの神様」と呼ばれた岡林 信康さんがギターの弾き語りをしていた処から、日本のポピュラー音楽が急速な変貌を遂げていったことが分かりますね。 さて、恒例の「お口(耳)直し」ですが、今回はご本人の相当若い時代の映像がありましたので、こちらをご紹介します。隣でギターを弾いているのは、日本のトップギタリストの今 剛さんです。最近は仙人のような風貌で福山 雅治さんのバックでギターを弾いているので、ご存じの方もいらっしゃると思います。 陽水さんのボーカルはもちろんですが、今さんのギターもほんとカッコいいですね。 今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。1ヶ月後位には次回作をアップす...

第36回「襟裳岬」の巻

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子供の頃は本当にテレビが好きで、年末年始はずっとテレビを観ていました。その中でも特に大晦日のレコード大賞から紅白歌合戦の流れが大好きで、当時の人気歌手が、レコード大賞の放送が終わるや否や会場の帝国劇場から、紅白歌合戦の会場の渋谷のNHKホールまで、大急ぎで移動して同じ衣装のまま紅白に登場するのを楽しみに観ていました。(彼らの車を白バイが先導して、ルートの青山通りの信号は全て青にしたというのは、都市伝説ではないそうですw) 当時、どの曲(歌手)がレコード大賞を取るかは、国民的な関心事になっていましたが、ちょうど50年前の昭和49(1974)年のレコード大賞受賞曲が今回ご紹介する「襟裳岬」です。 この曲は、森進一さんの所属レコード会社、日本ビクターが「森さんに何か新しいことを」という社内公募を受けて、元ミュージシャンの若手ディレクターが、拓郎さんが以前お酒の席で「森さんに曲を書いてみたい。俺は演歌だって書ける。」と言っていたのを思い出して応募したところ、この案が採用されたそうです。 オファーを受けた拓郎さんは、自身が歌ったデモテープを送って、しばらくして送られてきた試作版をかけて最初に出てきたトランペットの「プァー」を聞いて、自身のデモ版とのあまりの違いにひっくり返ってしまったそうですw(自分も森進一さんの「襟裳岬」を先に聞いて、その後、このブログの第9回で紹介したアルバム「今はまだ人生を語らず」に収録された拓郎さんverを聞きましたが、曲調の余りの違いにビックリしたことを憶えています。) 前置きが大分長くなりました。改めてご紹介します「襟裳岬」拓郎verをお聞きください。 この曲にまつわるエピソードは、もう一つあって、レコード大賞の受賞式では、通常はタキシード等の正装で参列するところですが、この時の拓郎さんの服装はデニムの上下!w 当時の大人たちから相当のひんしゅくを買いました。 (まぁ、時代なんでしょうかねー。一緒にテレビを観ていた母親が「あら、この人ジーパンで出てきたよ!」とびっくりしていましたw) という訳で、恒例のお口(耳?)直しは、レコード大賞受賞時の映像です。 (すぐにバンされると思いますが、・・) もう一つは、拓郎さんのライブ映像です。こちらもお楽しみください。 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。自分にとっては本当にいろいろあった令和6...

第35回「ゲット・バック(Get Back)」の巻

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最近は自分の好きなボクシング中継などは、ネットの動画配信サービスが利用されることが多く、自分が契約していない配信サービスで観たいコンテンツが放送されるときは、契約をするかしないかを悩むことが多くなりました。 そんな自分でも3年前にディズニー・プラスでビートルズの映画「ゲット・バック」が放送された時は、迷わずディズニー・プラスに加入して、3夜連続、計8時間の長編ドキュメンタリーを堪能しました。 この映画は、昭和44(1969)年1月にテレビのドキュメンタリー放送用に収録されていた約60時間のフィルムを編集したもので、最初はビートルズ解散直後の昭和45(1970)年4月に「Let It Be」として劇場公開され、それから約50年振りに再編集されることになりました。当初は上映時間2~3時間の劇場公開が予定されていたようですが、コロナの影響で劇場公開から動画配信に変更されましたが、個人的にはこの8時間の動画配信の方が、メンバーの演奏の様子や人となりがよく分かって、ビートルズ・ファンにはたまならい作品になったと思います。 この1年続けてきたビートルズ特集ですが、今回で一応の最後にしようと思い、最後に相応しい楽曲として、この映画のタイトル「ゲット・バック」に挑戦してみましたが、いつも以上にオリジナルに寄せることが難しく、残念な出来になってしまいました。お耳汚しかもしれませんが、聞いてみてやってください。「ゲット・バック」です。 この曲はオーソドックスなロックンロールで、曲自体はそれ程難しくはないのですが、音作りとかグルーブ感とかが、全然キマらならなくて、苦労しました。 さて、この映画の見どころは、いろいろありますが、自分としては、一つの楽曲(ゲット・バック)について天才(ポール)がギターを抱えて口ずさむところから、バンドとして歴史的な演奏をするまでのプロセスを本当に興味深く楽しむことができました。 それでは、恒例のお口(耳?)直しです。この映画のクライマックス、昭和44(1969)年1月30日、ロンドンのアップル社の屋上で行われた伝説の「ルーフトップ・コンサート」の様子をお楽しみください。 1年続けたビートルズ(and ローリング・ストーンズ)の特集は今回で一応の終了ですが、この2組については、これからも散発的に取り上げたいと思います。(何せまだスコアの在庫がたくさんありますか...

第34回「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス(While my guitar gently weeps)」の巻

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数あるビートルズの楽曲の中で 実は自分の最もお気に入りな曲が、今回ご紹介する「While my guitar gently weeps」です。この曲は、昭和43(1968)年にリリースされた、オリジナルアルバムとしては10枚目となる「ザ・ビートルズ(通称:ホワイト・アルバム)」に収録されています。作詞・作曲はジョージ・ハリスン 。ジョンやポールの存在が余りに大きくて、これまで目立たなかったジョージですが、この頃から才能をメキメキ開花させて、この曲の他にも「Here comes the Sun」や「Something」など、後期のビートルズには欠かせない名曲を残しています。 この曲でリードギターは、ジョージの友人の「神様」こと、エリック・クラプトンが演奏しています。このギタープレイが昔から大好きで、ちょっと聞いた感じではそれほど難しくないように聞こえますが、このオリジナルの雰囲気を出すのはなかなか難しく、改めて修業が必要だと感じた次第です。 それでは、聞いてみてやってください。ジョージ・ハリスンの名曲「While my guitar gently weeps」です。 今回もCopilotを使って画像生成AIでイラストを作画しましたが、大分要領が分かってきて、いい感じのイラストになりました。(でも、あまりに手軽すぎて、モノを作る満足感なんてものは殆どありませんorz) ところで、ジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンのお二人ですが、この時期ジョージの奥さんだったパティ・ボイドにクラプトンが横恋慕してしまい、この時の彼女への思いが、彼の代表曲「いとしのレイラ」となったのは余りにも有名な話です。(おそらく史上もっとも有名な三角関係かと思います。)この後、パティ・ボイドはジョージと離婚して、クラプトンと再婚しますが、離婚から再婚まで数年間のブランクがあることや、ジョージとの離婚は彼の宗教(ヒンドゥー教)への傾倒や性格の変化に彼女が付いていけなくなったことが主な原因とのことで、単純な「寝取り・寝取られw」とはちょっと違うようです。 さて、恒例のお口(耳?)直しですが、昭和62(1987)年に行われたロンドンのチャリティコンサートのライブをご紹介します。 この両人以外にも、リンゴ・スターやエルトン・ジョンなど豪華な顔ぶれが揃って華やかなステージを繰り広げています。(にしても、み...

第33回「ア・ディ・イン・ザ・ライフ(A Day in the Life)」の巻

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フォークソングやロックに興味を持ち始めた中学生の頃に購読していた音楽雑誌には、よく「名盤ランキング」といった企画があり、その中で今回ご紹介する「A Day in the Life」が収録された「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」は必ず上位にリストされ、50年以上経った現在でもロックの名盤の代名詞的な地位を確立しています。 以前にもお話ししましたが、当時はネット配信はおろか貸しレコード屋も無かった時代ですから、新しい音楽を聴くためにはレコードを買うか、友達に借りるしかありませんでした。ですから、なけなしのお小遣いでどのアルバムを買うかは中学生の自分にとっては極めて重要な問題で、純真な少年が音楽雑誌の偉いセンセイの言葉を信じてこのアルバムを買って、ワクワクしながら初めて聞きましたが、 当時の正直な感想は「ん?」といった感じでした。 このアルバムは、ペッパー軍曹(Sgt. Pepper)という架空の人物が率いるバンドの公演という一つのテーマ(コンセプト)で制作され、史上初の「コンセプト・アルバム」として評価されています(史上初かは諸説あります)。ただ、収録曲はビートの効いた典型的なロックンロールは少なく、比較的静かなポップスやよく分からないインド音楽などもあり、当時ディープ・パープルが大好物だった自分には、正直物足りない感じがしました。 このようにアルバム全体の印象は微妙でしたが、 アルバムのラストを飾る「A Day in the Life」は別格で、この曲の持つ圧倒的な「凄み」は、中学生の自分にも分かりました。 前置きが長くなってしまい、申し訳ありません。それではお聞きください、ビートルズのカバーで「A Day in the Life」です。 この曲の聞かせどころは、何と言ってもジョンのパートから、ポールのパートに移る際のオーケストラの演奏部分ですが、いろいろ試してみましたが、オリジナルとは大分違う感じになってしまいました。それでも、ジョンのボーカルは結構オリジナルに寄せることができたと思っています。 さて、恒例のお口(耳?)直しですが、今回も素直にご本家のMVをご紹介します。オーケストラの演奏の様子が伺えて、なかなか興味深いです。 改めて聞き比べると、まだまだ修行が足りないことを実感します。 今回も最後までお付き合いい...

第32回「イン・マイ・ライフ(In My Life)」の巻

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今回はまたビートルズに戻って、「In My Life」をご紹介します。この曲は昭和40(1965)年にリリースされた彼らの6枚目のアルバム「ラバー・ソウル(Rubber Soul)」に収録されています。 全くお恥ずかしい話ですが、このブログを書くまで、「ラバー・ソウル」のスペルは、「Lover Soul」で「恋人たちの気持ち」とかなんとか、そんな意味だと勝手に思ってましたが、本当は「Rubber(ゴム製)」で「Rubber Soul」は「Rubber Sole(ゴム製の靴底)」をもじって、前回ご紹介したローリング・ストーンズが、あるブルース奏者に「Plastic Soul(まがいもののソウル(音楽))」と揶揄されたのを聞いて、ポールがPlasticよりも柔らかくて安っぽいイメージのRubber (ゴム製)のSoul(音楽)と名付けたそうです。 この曲の作詞はジョンで、彼が初めて意識して自分の人生について書いた曲だそうです。この曲に限らず、収録された楽曲はそれまでのアルバムから大分変化して、シンプルなロックンロールから、より芸術性の高い音楽を指向しており、このアルバムは彼らの歴史の中で節目のアルバムとして位置づけられています。 前置きが長くなりましたが、観てやってください。The Beatlesのカバーで「In My Life」です。 今回、 自分としては、結構満足のいく出来になりましたが、 如何でしたでしょうか? 動画に使用したイラストは、話題の画像生成AIに挑戦して作ってみました。2枚目と3枚目のイラストはスタイルの指定は「デフォルト」で「コーヒーを飲みながら自宅の窓からロンドンの街を眺めるジョン・レノン」と指示したら出てきました。また、1枚目はスタイルを「アニメ」、4枚目は「ジブリスタジオ」で「リバプールの街を歩く若い頃のジョン・レノン」と指示したイラストです。 (こんなイラストが簡単に、しかも無料で出来てしまうのですから、大変な世の中になりました。還暦ジジイは何とか世の中について行ってますw) さて、恒例のお口(耳?)直しですが、今回も素直に本家のオフィシャル ビデオをご紹介します。お楽しみください。 今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。次回もビートルズの曲をUPする予定ですので、また是非覗きにきてください。ではでは。 (よろしかったら、...