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第8回「結婚しようよ」の巻

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自分が小学生の頃、お盆の時期とお正月は、父親の本家に行くことが習慣になっていました。本家には自分より年長の男の従弟が3人いて、彼らからいろいろ新しい情報を仕入れていました。その時、一番上の従弟は高校生で、ラジオの深夜放送を楽しんでいるという話を聞き、自分も親におねだりしてラジオを買ってもらいました。 その買ってもらったラジオでベストテン番組を聞いていたところ、全く聞きなれない音楽が流れてきて、歌詞ではなく、伴奏の音楽がとてもカッコいいと思った最初の曲であり、自分が音楽好きになったきっかけの曲が、今回ご紹介する、よしだ たくろうさんの「結婚しようよ」です。 「結婚しようよ」は、昭和47(1972)年1月リリースで、40万枚を超えるヒットとなり、よしだ たくろうさんを一躍スターダムに押しあげた楽曲で、歌い手が作詞・作曲もする、いわゆるSinger,Song,Writingの楽曲としては、おそらく日本初のヒット曲であり、J-POPの原点とも評されています。 で、今回のうちのMEIKOのカバーですが、これが正直、全然ダメorz  いろいろやってみたのですが、ギターの音をはじめ、自分が感動した原曲の雰囲気がうまく出せずじまいでした。やはりDTMの場合、アコースティック主体の曲は、電気楽器が主体の曲よりも難しいようです。 まぁ、そうはいっても、聞いてやってください。うちのMEIKOの「結婚しようよ」です。 いかがでしたでしょうか? 今回も、いつものPiaproから、ちまきさまとみかんみかみかさまの素敵なイラストを利用させていただきました。ありがとうございましたm(__)m さて、オリジナル版ですが、(実質的な)プロデュースとギターは、前回ご紹介した「天才」加藤和彦さん(やっぱり天才です)。ベースも前回ご紹介した小原礼さんですが、最近、たくろうさんがこの時のレコーディングの様子を語った動画を発見したのですが、その中で「小原、この時1音間違えたんだよね。」と語っていました。(数十年経っても、些細なミスを覚えてるたくろうさん怖いw 素人の自分では、どこがミスなのか皆目わかりません。) オルガンとバンジョーは、後のユーミン旦那こと松任谷正隆さんで、人生初のレコーディングだったそうでなんですが、その曲が大ヒットとなり、「ヒット曲なんて簡単にできるもんだ。」と思ったそうです。(持ってる人は

第7回「タイムマシンにおねがい」の巻

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第7回目は、サディスティック・ミカ・バンド(長いので、以下「SMB」) の「タイムマシンにおねがい」をご紹介します。 SMB のリーダーで、この曲の作曲者でもある加藤和彦さんは、昭和22(1947)年生まれ、昭和42(1967)年に当時活動していたバンド「ザ・フォーク・クルセイダーズ」(通称フォークル)の解散記念として自主制作した「 帰って来たヨッパライ 」が話題となり、プロデビュー。このブログをご覧の皆さんの多くはご存知かと思いますが、この曲は、テープの早回しやオーバーダビング等を多用した、当時の録音技術を考えれば、非常に実験的な楽曲であり、それを一介のアマチュア・ミュージシャンが制作し、そのレコードが日本初のミリオンセラーを記録しました。 フォークル解散後には、奥さんのミカさんをボーカルにSMBを結成。昭和49(1974)年にビートルズなどを手掛けた英国の名プロデューサー、クリス・トーマス氏を迎えて、日本のロック史に残る名盤「黒船」をリリース。「タイムマシンにおねがい」はこのアルバムに収録されています。 (「黒船」のアルバムジャケットです。) この「黒船」のA面は、同曲以外は(モノローグが入った曲が1曲ありますが、)ロックのインストゥルメンタルで、黒船来航時の江戸の喧騒が非常によく表現されています。(「帰って来たヨッパライ」といい、この「黒船」といい、「天才」というのは、まさにこういう人のことを言うのかと・・) そして、この「タイムマシンにおねがい」は、シンプルなロックンロールなんですが、腕のいいミュージシャンと名プロデューサーにかかれば、こんなカッコいい曲に仕上がってしまううんですねー。この曲のコードは、何とA、C、D、Eだけ(!)で、初心者でも比較的簡単に演奏できることから、かつては(今でも?)ロックバンドの入門曲として、日本のロックのスタンダードになっています。 前置きが長くなりましたが、ウチのMEIKOの「タイムマシンにおねがい」、お聞きください。 この曲では、特段の「調教」(ボカロの世界では、パラメーターの調整をこう呼びます。)はしていないのですが、ウチのMEIKOは、本当に気持ちよく歌ってくれていて、バックの演奏はともかく、MEIKOのボーカルという意味では、この曲が、これまでのところのベストテイクだと思います。 さて、その後のSMBですが、ミカさん