第43回「勝手にシンドバッド」の巻

懐か昭和の 流行歌特集も早いもので6回目となり、今回はいよいよ真打登場ということで、サザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」をご紹介します。

サザンオールスターズは、青山学院大学のフォークソングサークルのメンバーで結成され、昭和52(1977)年3月、ヤマハ主催の音楽コンテストEast Westで入賞し、ボーカルの桑田佳祐さんがベストボーカル賞を受賞したことをきっかけにプロデビュー。今回ご紹介する「勝手にシンドバッド」は昭和53(1978)年3月にリリースされた彼らの記念すべきデビュー曲となります。

それではお聞きください。桑田さんのボーカルとは、テイストが全然違いますが、まぁまぁの出来になったと思います。サザンオールスターズのカバーで「勝手にシンドバッド」です。


この曲のタイトルは、当時ヒットしていた沢田研二さんの「勝手にしやがれ」とピンクレディーの「渚のシンドバッド」の2つのタイトルから拝借したということは同時代の人たちの間では常識だと思いますが、実はこの話には裏話があって、当時の大人気番組「8時だよ全員集合」で志村けんさんが、この2曲の振り付けを交互に踊って、「これが勝手にシンドバッドだ。」と言っていたのを、たまたま観ていた桑田さんがこの題名を頂戴したというのが真相のようです。(You Tubeで「志村けん 勝手にシンドバッド」と検索するとこのコントが見れますので、ご興味ある方はご覧ください。)

それでは、恒例のお口(耳?)ですが、今回はご本家がザ・ベストテンに初登場した時の映像をお送りします。(みんなビックリするほど若いですw)


この時の放送は自分も観ていて、歌詞が殆ど聞き取れなかったことを覚えています。(この曲が登場するまでは、日本語の歌詞に字幕は付かなかったのですが、視聴者から「何を歌っているか分からない」という声が殺到したことから、日本語の歌にも字幕がつくようになりましたw)

にしても、この放送から半世紀近くたって、このバンドが今でも現役で「国民的バンド」とまで称されるようになるとは、ご本人たちを含め、当時は本当に誰も知る由もなかったですねー。

そして、国民的バンドと称されるようになってからの、自分が記憶する、この曲まつわるエピソードをもう一つ。
平成30(2018)年、平成最後の紅白歌合戦の大トリで、サザンオールスターズと松任谷由美さんが中心となって出演者全員でこの曲が歌われました。自分も観ていましたが、昭和の最後ということでも成立するこの演出に「平成の30年って一体何だったの?」と愕然とした気分になったことを覚えています。

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

来月も昭和の流行歌特集を予定していますので、また覗きに来てください。ではでは。

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