第27回「クリスマス・イブ」の巻

さすがに楽曲制作や動画編集にもだいぶ慣れてきて、クリスマス・シーズンに余裕で間に合いました! というわけで、前回ご案内しましたように、今回は山下達郎さんの不朽の名作「クリスマス・イブ」をご紹介します。

この曲は、山下達郎さんの昭和58(1983)年にリリースされた7枚目のアルバム「MELODIES」に収録され、同年12月にシングルが発売されましたが、その時はオリコンチャートで44位が最高位でした。しかし、昭和61〈1986)年にシングルが再発売され、昭和63(1988)年にJR東海のCMソングに起用されると、徐々に売り上げを伸ばし、平成元(1989)年12月には、オリコンチャート1位を獲得します。発売から1位を獲得するまでの期間、6年6カ月は当時の最長記録だったそうです。
そして、シングル再発売以降、毎年クリスマスの時期が近づくとオリコンチャートにランクインするようになり、令和4(2022)年まで37年連続のチャートインを達成して、これはギネス世界記録を更新中です。今年は、平成25(2013)年の30周年に続き、40周年記念としてアナログレコードがリリースされ、今年も38年連続のチャートインが確実視されています。

この曲の最大の特徴は、何と言っても曲の途中のカノン風の荘厳なコーラスにありますが、これは達郎さんがお一人で8時間かけて収録したそうです。この曲の制作にあたって、これまでであれば、このコーラスをMEIKO一人に歌わせなければいけませんでしたが、前々回にご報告しましたように、今は新たに8人のボーカロイドが加わりましたので、パート毎に別のボーカルを起用して、それなりのコーラスに仕上がりました。

また、この曲独特の空気感も、音楽制作ソフトが備えているリバーブ(所謂エコーのような音響効果)等の機能を駆使して、オリジナルの雰囲気に近づけることができました。
自分的には、これまで制作した楽曲の中で最も満足度の高い仕上がりになりましたので、是非聞いてやってください。

山下達郎さんのカバーで「クリスマス・イブ」です。

今回もいつものピアプロから、陽名さま、KONPASUさま、カラコロさまの素敵なイラストを利用させていただきました。ありがとうございました。

さて、恒例のお口(耳?)直しですが、今回はやっぱり、この曲がヒットするきっかけとなったJR東海のCM集をご紹介します。


如何でしたでしょうか? 自分的には1作目の彼氏のパフォーマンスと2作目の牧瀬里穂さんがオジサンとぶつかるシーンが印象的で今でも憶えていました。(にしても、映像や演出がバブルですねぇ)

このCMのテーマ「X'mas Express」では、出会い(再会)の場としての新幹線を題材にしていますが、この時代、別れの場としても、新幹線が「シンデレラ エクスプレス」として、話題になっていました。
このネーミングは、日曜夜9時の東京発新大阪行き最終の新幹線ホームでは、会社の社命で地方勤務となった男性と東京に残る彼女が久々の週末を一緒に過ごし、地方に戻る彼氏との別れを名残惜しむ二人の姿が、そこかしこで見られたことがその由来となっています。(もっとも、この後バブルが崩壊し、地方に飛ばされようが何だろうが就職できただけマシの世の中になってしまいましたが、・・・)

そんな切ない逢瀬を過ごした彼氏・彼女もアラ還となり、孫がいてもおかしくない年代になってしまいました。みなさん、どんな人生を歩んでこられたのかな、なんてことを年の瀬につらつら考えてしまいました。

今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。今年の投稿は今回が最後となります。(大分早いご挨拶ですが、)本年は大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。ではでは。

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