第19回「ライディーン」の巻

今回も前回に続きYMOの「ライディーン(Rydeen)」をお送りします。この曲は前回ご紹介したアルバム「Solid State Survivor」に収録された楽曲で(後にシングル盤でもリリースされます)、YMOの代表曲として広く認知されています。

作曲は高橋幸宏さんで、なんでも坂本龍一さんと西麻布のバー(青山との説もあり)でお酒を飲んでいた時に、高橋幸宏さんが口ずさんだ鼻歌を坂本龍一さんが紙ナプキンに採譜して、この曲は生まれたんだとか。また、元々のタイトルは、江戸時代の伝説の横綱、雷電為右衛門に因んで「雷電」とする予定でしたが、細野晴臣さんがアメリカで日本のアニメ「勇者ライディーン」が流行している、という話を聞きつけて、だったら、ということで「ライディーン(Rydeen)」になったそうです。

皆さんご存知のように、この曲は唄のないインストゥルメンタルなので、本来であれば、今回うちのMEIKOの出番はありませんが、フツーにコピーしただけでは面白くないので、このブログを覗きに来てくれている皆さんもおそらく一度は口ずさんだことのある、あのお馴染みのメロディーをMEIKOに歌わせてみました。(鼻歌のつもりが絶唱になってしまいましたがw)
また、間奏部分(2分37秒位)では、オリジナルにはないドラムソロをアレンジしてみました。自分では結構カッコよく仕上がったと思ってますんで、是非この辺りまで聞いてみてやってください。
それでは、お楽しみくださいYMOのカバーで「Rydeen」です。

如何でしたでしょうか?今回もいつものピアプロから、シノヤさま、yusakuさま、トーマさま、konpasuさまの素敵なイラストを利用させていただきました。ありがとうございました。

さて、恒例のお口(耳)直しですが、昭和54(1979)年8月、YMOの海外初公演となるロサンゼルスでのライブをお楽しみください。(ギターは渡辺香津美さん、キーボードは矢野顕子さんの豪華メンバーがサポートしていますので、この辺も注目です。)


前回書きましたようにYMOを結成した細野さんの目標は、世界のマーケットを相手に自分たちの音楽で成功を収めることでしたが、このライブの成功により、YMOは世界的な評価を受けるようになり、また、この時の評判がフィードバックされて、日本でもYMOの人気に火がつくことになりました。

当時、日本の産業界も世界進出が本格的して、日本の工業製品に対する評価が急速に高まって、毎年巨額の貿易黒字を計上するようになった時期でもありましたが、工業製品のみならず、日本人のオリジナルの音楽が世界で評価を受けたということが、当時の自分たちのようなロック小僧のプライドをいたく刺激することになりました。(この時のライブ映像のダイジェストをテレビで観て、とても感動したことを憶えています。)

このブログを書いていて気づいたのですが、この曲がリリースされた昭和54年は、昭和の御代が終わるちょうど10年前になります。後から振り返ってみれば、この曲は激動の昭和の最終章(=日本経済の黄金時代)のオープニングテーマだったように思います。

今回は特別に皆さんにもう一つ動画をご紹介したいと思います。個人の方が作られたようなんですが、本当にカッコいい動画です。お楽しみください。

東京オリンピックの開会式が、こんなイメージになっていれば、ホントカッコよかったのに、なんかちょっと残念でしたね。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回は7月17日頃、王様(Deep Purple)の「湖上の煙(Smoke on the water)」をお送りする予定ですので、また覗きに来てください。ではでは。

PS:40年以上も前の曲なので、決してそんなことはないのですが、この曲を聴くと、自分たちと同じように今の中高校生もこの曲を喜んで聴いていると無条件に思ってしまいます。なんか不思議な感じです。

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