第36回「襟裳岬」の巻
子供の頃は本当にテレビが好きで、年末年始はずっとテレビを観ていました。その中でも特に大晦日のレコード大賞から紅白歌合戦の流れが大好きで、当時の人気歌手が、レコード大賞の放送が終わるや否や会場の帝国劇場から、紅白歌合戦の会場の渋谷のNHKホールまで、大急ぎで移動して同じ衣装のまま紅白に登場するのを楽しみに観ていました。(彼らの車を白バイが先導して、ルートの青山通りの信号は全て青にしたというのは、都市伝説ではないそうですw) 当時、どの曲(歌手)がレコード大賞を取るかは、国民的な関心事になっていましたが、ちょうど50年前の昭和49(1974)年のレコード大賞受賞曲が今回ご紹介する「襟裳岬」です。 この曲は、森進一さんの所属レコード会社、日本ビクターが「森さんに何か新しいことを」という社内公募を受けて、元ミュージシャンの若手ディレクターが、拓郎さんが以前お酒の席で「森さんに曲を書いてみたい。俺は演歌だって書ける。」と言っていたのを思い出して応募したところ、この案が採用されたそうです。 オファーを受けた拓郎さんは、自身が歌ったデモテープを送って、しばらくして送られてきた試作版をかけて最初に出てきたトランペットの「プァー」を聞いて、自身のデモ版とのあまりの違いにひっくり返ってしまったそうですw(自分も森進一さんの「襟裳岬」を先に聞いて、その後、このブログの第9回で紹介したアルバム「今はまだ人生を語らず」に収録された拓郎さんverを聞きましたが、曲調の余りの違いにビックリしたことを憶えています。) 前置きが大分長くなりました。改めてご紹介します「襟裳岬」拓郎verをお聞きください。 この曲にまつわるエピソードは、もう一つあって、レコード大賞の受賞式では、通常はタキシード等の正装で参列するところですが、この時の拓郎さんの服装はデニムの上下!w 当時の大人たちから相当のひんしゅくを買いました。 (まぁ、時代なんでしょうかねー。一緒にテレビを観ていた母親が「あら、この人ジーパンで出てきたよ!」とびっくりしていましたw) という訳で、恒例のお口(耳?)直しは、レコード大賞受賞時の映像です。 (すぐにバンされると思いますが、・・) もう一つは、拓郎さんのライブ映像です。こちらもお楽しみください。 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。自分にとっては本当にいろいろあった令和6...